天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3200語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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2017年08月26日 理論

サハロフの3条件

バリオン数ゼロの状態から、正味のバリオン数(バリオン数から反バリオン数を引いたもの)を生成するために必要な条件のこと。 1. バリオン数を破る反応、つまり、前後でバリオン数が変化するような反応が存在すること。 2. 荷電 […]

2017年08月26日 観測天文学

春分点

天の赤道と黄道の交点の一つ。天の赤道を基準に考えれば、太陽が南から北へ移る点である。春分点は赤道座標系と黄道座標系の原点になっており、歳差まで考慮した春分点を平均春分点、章動までを考慮した春分点を真春分点と呼んでいる。春 […]

2017年08月26日 理論

再結合期

宇宙の初期には温度が高かったため、ほぼすべての原子は電離している。原子核と電子は結合してもすぐに高エネルギーの光子により分解されてしまうからである。宇宙膨張により宇宙の温度が低下すると、高エネルギーを持つ光子の数が減り、 […]

2017年08月26日 理論

最終散乱面

初期宇宙は高温高密度のプラズマ状態にあった。そのため光子は電子とトムソン散乱を繰り返し、物質と熱平衡状態にあった。温度の低下とともに、ビッグバン後約38万年(赤方偏移zが約1090の頃)に水素原子と電子が結合し、光子と物 […]

2017年08月26日 理論

固有距離

相対性理論においては2事象間の固有距離とは、その2事象が同時刻になる座標系における空間的距離。 宇宙論的な場合には、この量は測定可能ではないので、直接の観測量である見かけの明るさや大きさから定義された、光度距離や角径距離 […]

2017年08月26日 観測技術

コロナグラフ

日食時以外に太陽のコロナを観測するために考案された観測装置で、焦点面に明るい太陽を遮る円盤を置いてすぐ近くの暗いコロナの観測を可能にする。瞳位置には太陽の回折光や散乱光を遮る絞り(リオストップ)を設置して太陽光の減光率を […]

2017年08月26日 時と暦

ある天体から見た2天体の黄経または赤経の差が180°となるときを指す。地球中心から見た外惑星の方向が太陽からちょうど180°ずれた方向にあるときに使われることが多い。とくに、太陽と月の衝は望あるいは満月と呼ばれる(朔望も […]

2017年08月26日 理論

子供宇宙

インフレーション宇宙論では、ハッブル長を超えたスケールは独立に進化するため、量子ゆらぎが大きな振幅を持つとインフレーションにより、巨視的な大きさとなった宇宙の一部が、またインフレーションを起こしもとの宇宙とは独立に進化を […]

2017年08月26日 理論

光度距離

見かけの光度に基づいて遠方天体の距離を表す量。 宇宙膨張や空間の曲率の効果が無視できないほど遠方では光度距離と角径距離という2つの異なる距離を使い分ける必要が出てくる。光度距離 $d_{\rm L}$は、$d_{\rm […]

2017年08月26日 理論

核分裂

原子核は陽子と中性子の集合体であるが、これらは必ずしもすべてが安定ではない。 不安定核が安定な核種になる過程には以下のものがある。 1.原子核中の中性子が電子と反電子ニュートリノを放出して陽子になる(ベータ崩壊) 2.原 […]

2017年08月26日 理論

後退速度

宇宙論的赤方偏移を、その天体がわれわれから遠ざかる相対運動によって生じたものであると解釈して計算した速度。宇宙論的赤方偏移は宇宙膨張による空間の伸びが原因であり、相対運動による解釈は便宜上のものである。 あまり遠くにない […]

2017年08月26日 時と暦

上弦

月の位相を参照。

2017年08月26日 理論

減速定数

宇宙の膨張速度が時間変化する割合を示す無次元量であり、減速しているときに正、加速しているときに負になるように減速度で表す。宇宙のスケール因子をaその時間に関する1階微分を$\dot{a}$、2階微分を$\ddot{a}$ […]

2017年08月26日 時と暦

正午

視太陽時では太陽が南中するとき、平均太陽時では午前12時(お昼の12時)のこと。午後12時(真夜中、午前0時)は正子(しょうし)という。かつて十二支を使って時刻を表していたことに由来し、それぞれ午の正刻、子の正刻という意 […]

2017年08月26日 理論

元素合成

核子(陽子と中性子)から新たに原子核が合成される事象であり、ビッグバン時の軽元素(ヘリウム、重水素、リチウム)の合成(ビッグバン元素合成)、星の中での元素合成、超新星爆発時の元素合成、宇宙線と星間物質の相互作用(核破砕) […]

2017年08月26日 理論

計量

メトリックともいう。一般相対性理論における計量とは、時空間の局所的な構造を特徴づける基本的な量である。たとえば$x-y$ 座標の張られた平坦な2次元平面において、微小な間隔 $(dx,dy)$ だけ離れた2点間の物理的距 […]

2017年08月26日 理論

グラビティーノ

超重力理論に現れる素粒子の一種で、グラビトン(重力子)の超対称性パートナーである。スピン3/2をもつフェルミ粒子である。その質量は超対称性を破る機構と密接に関係し、たとえば重力によって超対称性を破る場合は102-103 […]

2017年08月26日 装置・施設・データベース

ぎんが衛星

日本で3番目のX線天文学 衛星として、1987年2月に打ち上げられ、1991年11月まで観測を行った。4000 cm2 という大面積比例計数管を搭載し、2-37 keVのエネルギー範囲で、微弱なX線源までの感度を持つこと […]

2017年08月26日 理論

クォーク-ハドロン相転移

強い相互作用の理論であるQCD(量子色力学)によれば、宇宙初期の高温高密度時にはハドロン(バリオンと中間子の総称)は、クォークの自由粒子ガスとして存在していたはずである。宇宙の温度がQCDスケール(102 MeV 程度) […]

2017年08月26日 理論

クインテッセンス

地上の万物は火・空気・水・土の四元素からなるという, 古代ギリシャのアリストテレス(Aristotle)の四元素説に追加される「第五元素」になぞらえて, 宇宙の構成要素としてバリオン、光子、ニュートリノ、ダークマターに次 […]


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