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ダウンサイジング

 

よみ方

だうんさいじんぐ

英 語

downsizing

説 明

重い銀河ほど昔に星生成活動を終えたという現象。どの時代の銀河にも一貫して見られる。たとえば、現在の宇宙で活発に星生成を行なっているのは小質量の銀河だけであり、最も重い銀河である楕円銀河は星生成をほとんど行っていない。星生成活動が高い銀河は(星)質量の増加率も高いということを考慮すると、ダウンサイジングは、重い銀河ほど昔に質量の増加が止まったことを意味する。これは、重い銀河は軽い銀河より後にできたとする階層的集団化モデルと矛盾するように見えるので、注目を集めている。階層的集団化モデルにも、解釈のしかたによってはダウンサイジング的な傾向は見いだせるという指摘もあるが、ダウンサイジングの観測事実を定量的に説明する試みはまだ成功していない。

2018年03月06日更新

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