天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3200語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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2020年02月13日 人名

ルービン

ベラ・ルービン(Vera Rubin; 1928-2016)はアメリカの女性天文学者。多くの渦巻銀河の平坦な回転曲線の観測によって、渦巻銀河がタークマターのハローに包まれていることを観測的に実証した。 ベラ・ルービンは1 […]

2020年02月06日 宇宙の進化

局所宇宙

宇宙のスケールから見て、太陽系からそれほど遠くない宇宙空間を(場合によってはその中にある天体まで含めて)指す名称。近傍宇宙とも呼ばれる。天の川銀河(銀河系)およびその中の諸天体が含まれることはもちろんだが、銀河系外の銀河 […]

2020年01月23日 理論

種族合成法

星団や銀河など多数の星からなる天体の合成スペクトルエネルギー分布(SED)を、年齢と金属量の異なるさまざまな星団のSEDに重みを付けて組み合わせて再現する手法。銀河系(天の川銀河)と大マゼラン雲、小マゼラン雲内の多数の星 […]

2020年01月07日 装置・施設・データベース

APEX

アタカマ・パスファインダー実験機を参照。

2020年01月07日 装置・施設・データベース

アタカマ・パスファインダー実験機

南米チリのアタカマ砂漠にある口径12mのサブミリ波電波望遠鏡。英語名 Atacama Pathfinder EXperiment の頭文字を取って APEX と呼ばれることが多い。ドイツのマックスプランク電波天文学研究所 […]

2019年12月15日 その他

天体

宇宙にある「もの」を総称する言葉として一般社会では広く使われているが、学術用語ではないのではっきりとした定義はない。あえて言えば、「宇宙の背景(宇宙全体の平均)から浮き出して、ある形を持って見分けられるものの総称」という […]

2019年12月12日 時と暦

南中高度

南中を参照。

2019年11月25日 星間物質と星形成

恒星間天体

星間空間に存在する星間物質(ガス)以外の天体。どの恒星にも重力的に束縛されていない。太陽系の彗星、小惑星、岩石惑星などと同種のものが多いと思われるが、たまたま太陽系に侵入し、人類が観測した例はこれまでに2例しかないので、 […]

2019年11月25日 星間物質と星形成

ボリソフ彗星

オウムアムアに次いで2番目に発見された恒星間天体。2019年8月30日に、アマチュア天文学者のボリソフ(Gennady Borisov)がクリミア半島の施設で、自作の65 cm望遠鏡による観測で彗星らしく見える天体を発見 […]

2019年10月20日 時と暦

季節の変化

季節の変化は、地表面に入射する太陽エネルギーの変化による地表温度の変化が主な原因である(説明図1)。北緯約35度(東京付近の緯度)の地点において、南中時の太陽光の入射角度は、冬至で約32度、春分と秋分で約55度、夏至で約 […]

2019年10月20日 その他

2030アジェンダ

2000年に始まった国連の「ミレニアム開発目標(MDGs)」が2015年に終了することを受けて、国連が新たに策定した持続可能な世界を実現するための行動計画。国連加盟193か国が2016年-2030年の15年間で達成するこ […]

2019年10月06日 銀河・銀河団

形態分類

見かけの形状に基づいて銀河を分類する手法。銀河研究の初期から、写真乾板に写った銀河の画像を熟練した天文学者がルーペなどで詳細に観察して分類体系を提案してきた。この手法による形態分類が行われた銀河は1万個に満たない。 19 […]

2019年10月06日 装置・施設・データベース

木曽観測所

正式名称は東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター木曽観測所。東京大学附属東京天文台の観測所として1974年に長野県木曽郡三岳村(現木曽町)に開設された観測所。世界第4位の口径を持つシュミット望遠鏡(日本光学 […]

2019年10月06日 装置・施設・データベース

トモエゴゼン

東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター木曽観測所が、多くの研究機関、民間企業などとの共同研究により開発した、105cmシュミット望遠鏡用の広視野動画カメラと人工知能ソフトウエア群からなる観測統合システム。2 […]

2019年09月25日 太陽系

オウムアムア

史上初めて観測された恒星間天体(太陽系外から飛来した天体)。2017年10月19日、マウイ島のハレアカラ山頂にあるサーベイ観測専用のパンスターズ望遠鏡(Pan-STARRS1:PS1)によって発見された。 太陽からの脱出 […]

2019年09月22日 恒星

S型星

ハーバード分類で化学組成の違いに対応する系列の低温度星。表面温度はR型星、N型星よりも低くく、M型星に近い。炭素の多い星のうち、大気の炭素と酸素の組成比がC/O>1のとき炭素星、C/O<1のときS型星とされる […]

2019年09月05日 理論

電気素量

陽子1個が持つ電荷(電気量)のこと。電子1個が持つ電荷の符号を変えた値に等しい。電気量の単位となる物理定数であり、一般に記号 $e$ で表される。素電荷とも呼ばれる。 2019年5月20日より施行された新しい定義に基づく […]

2019年09月05日 理論

素電荷

電気素量を参照。

2019年08月17日 宇宙の進化

巨大引力源

グレートアトラクターを参照。

2019年08月17日 宇宙の進化

グレートアトラクター

天の川銀河(銀河系)の中心に近い方向(銀経307度、銀緯+9度)で後退速度4350±50 kms-1(ハッブル定数を75 kms-1Mpc-1とすると距離約60 Mpc=2億光年)の位置にあり、局所超銀河団の銀河を引き寄 […]


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関連画像

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16等程度より明るい銀河の天球上の分布。グレートアトラクターの方向(銀経307度、銀緯+9度)を中心にした半球を等積図法で描いた図。下の矢印の間隔は10度。V, C, H, Aはそれぞれ、おとめ座銀河団、ケンタウルス座銀河団、ヘルクレス座銀河団、ポンプ座銀河団を示す。中心付近は銀河系の不透視帯の影響で銀河が見えないが、ケンタウルス座銀河団近くに銀河が多いことが分かる。
出典:リンデンベル達の発見論文 Lynden-Bell et al., 1988, Astrophysical Journal, 326, 19
2ミクロン全天サーベイ(2MASS)で得られた150万個以上の銀河と約5億個の恒星の天球上の分布を示した図(銀河座標系)。恒星は図の中心を通る水平な横から見たレンズの形をしているが、これは銀河系を真横から見た姿である。主な銀河団の名称と距離あるいは赤方偏移z(括弧内に示された数値)が示されている。銀河は赤方偏移に従って色づけされている。青/紫色は近傍(z < 0.01)、緑色は中間的な距離(0.01 < z < 0.04)、赤色は2MASSの観測限界に近い遠方 (0.04 < z < 0.1)の銀河である。グレートアトラクターの領域は、右下のNorma & Great Attractor とある所から出ている矢印で示されている。https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2MASS_LSS_chart-NEW_Nasa.jpg
元の出典は
"Large Scale Structure in the Local Universe: The 2MASS Galaxy Catalog", Jarrett, T.H. 2004, Publ. Astron. Soc. Australia, 21, 396