星表
よみ方
せいひょう
英 語
star catalog
説 明
恒星の位置(天文座標系による座標)、明るさ(等級)、スペクトル型、固有運動などのデータを一定の基準と形式で収集したカタログのこと。
星表に附随して星の位置などを図で示したものは星図と呼ばれる。古くは紀元前2世紀頃にヒッパルコスが作ったとされる『ヒッパルコス星表』(46の星座を決めた)や『バイエル星図』(初めての全天星図)や『天球図譜』のもとになった『大英恒星目録』(写真観測による初めての星表;フラムスティード参照)から、近代の「ヘンリードレーパー星表」(スペクトル分類の基本となった)、「ボン掃天星表」、「SAO星表」、またヒッパルコス衛星の最新データに基づく「ヒッパルコス星表」(古代の同名のカタログとは関係ない)や11億個もの天体のデータを統合したアメリカ海軍天文台発行のNOMADまで、時代ごとにさまざまな目的のためにさまざまな星表が作られた。近現代のカタログの多くは、フランスのストラスブール天文情報センターで利用できる。
なお、最近のガイア衛星によるGaia-CRF3星表のように、国際天文準拠系を実現するものは、それが恒星ではなくクエーサーなど銀河系外の恒星状に見える天体のカタログでも「星表」と呼ぶことがある。
ストラスブール天文データセンターホームページ http://cds.u-strasbg.fr/
カタログ一覧 http://cdsarc.u-strasbg.fr/cats/cats.html
2022年10月26日更新
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