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ヒッパルコス

 

よみ方

ひっぱるこす

英 語

Hipparchus

説 明

古代ギリシャの天文学者(B.C.190頃-B.C.120頃)。古代最大の観測天文学者とされる。ニカイア(現在トルコのイズニク)に生まれ、ロードス島で長年天体観測をした。三角法を発展させて三角関数表をつくり、天球上の球面三角形の問題を解いた。天動説だが、離心円と周転円を使った太陽運行理論を研究し、月運行論から日食の予報法を試みた。このとき単純な地球中心説は成り立たないことを確認している。星数850の星表プトレマイオス(Ptolemaeus)の『アルマゲスト』に収録されて、以後ヨーロッパ世界では長期にわたって標準的なものとなった。新星が1つ記録されている。また、バビロニアの記録とアレクサンドリアでの150年前のデータおよび自分の観測から歳差現象を発見し、その大きさを100年間で約1度と推定した。ヨーロッパの位置観測衛星であるヒッパルコス衛星は、彼の名にちなんで命名された。

2018年08月15日更新

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    ヒッパルコス
    http://www-history.mcs.st-and.ac.uk/history/Mathematicians/Hipparchus.html