スケーリング則(銀河の)
よみ方
すけーりんぐそく(ぎんがの)
英 語
scaling law
説 明
光度、表面輝度、内部運動速度など銀河全体を表す物理量の間に見られる相関関係。たとえば2変数の場合は y ∝ x n(n は定数)という形をとる。楕円銀河のスケーリング則には、3つの物理量の間の極めて強い相関である基本平面や、それを2次元に射影したフェイバー-ジャクソン関係などがある。渦巻銀河ではタリー-フィッシャー関係が最も有名である。楕円銀河と渦巻銀河に共通して成り立つスケーリング則はない。分散の小さいスケーリング則は、距離指標関係式として銀河の距離の推定に用いられる。スケーリング則はビリアル定理が物理的基礎となっているが、ビリアル定理で許される物理空間よりもずっと狭い領域にしか現実の銀河は存在しない。スケーリング則をいかにして再現するかは銀河進化論の重要な課題である。
2023年05月13日更新
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