レンズ状銀河
よみ方
れんずじょうぎんが
英 語
lenticular galaxy
説 明
ハッブル系列において楕円銀河と渦巻銀河の中間に位置する銀河。楕円銀河よりずっと扁平だが、渦巻腕を持たない。研究者の間では分類記号に由来するS0(エスゼロ)銀河と呼ばれることが多い。
ハッブル分類の当初は仮想的なタイプとして導入されたが、実際に観測によって見つかった。渦巻銀河のように回転で支えられる薄い銀河円盤(ディスク)成分を持つが、円盤内に顕著な渦巻腕は見られない。またガスやダストをほとんど含まず、星生成活動は一般に楕円銀河のように不活発で古い星の種族からなる。楕円銀河と同じ早期型銀河に分類される。銀河円盤を持つレンズ状銀河と渦巻銀河を総称して円盤銀河(disk galaxy)と言うことがある。銀河の形態分類も参照。
円盤銀河では、銀河を見る方向により、銀河円盤をほぼ真横から(円盤の垂線に垂直で円盤が最も薄く見える方向から)見る場合をエッジオン(edge-on:横向き)、それにほぼ垂直で銀河円盤を正面から見る場合をフェイスオン(face-on:正面向き)と呼ぶ。このように見えている銀河をそれぞれエッジオン銀河、フェイスオン銀河と呼ぶことがある。ただし、これは定量的な定義ではないことに注意する。
2022年01月12日更新
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