天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3200語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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2022年07月13日 観測技術

回折スパイク

反射望遠鏡で撮影された明るい星の像から放射状に伸びる複数の線条のこと。反射望遠鏡の副鏡(シュミット望遠鏡では写真乾板ホルダーあるいはカメラ)を支える筋交い(スパイダーと通称されることが多い)により、入射する平行光線が回折 […]

2022年04月05日 装置・施設・データベース

ラスカンブレス天文台

アメリカのDEC社、アップル社、サンマイクロシステムズ社、グーグル社など多くのコンピュータ関連の企業に関わってきた技術者のウェイン・ロジング(Wayne Rosing)氏が2005年に創設した非営利法人が運用する天文台( […]

2022年03月29日 装置・施設・データベース

サイモンズ天文台

宇宙の起源と初期進化に関わる基本的な物理プロセスの解明に向けて、国際的な宇宙論研究プロジェクトがチリ北部のアタカマ砂漠、標高5200 mの高地に建設中の天文台。三世代ニュートリノの質量の和(あるいは上限値)の決定、軽い素 […]

2022年03月13日 装置・施設・データベース

Mitaka

太陽系・恒星・銀河などの観測データを基に、夜空の見え方、宇宙空間の旅などをシミュレーションできる無料のソフトウェア(4次元デジタル宇宙ビューワー)である。名前は開発場所の国立天文台がある東京都三鷹市に由来する。 空間3次 […]

2022年03月09日 高エネルギー現象

FRB

高速電波バーストを参照。  

2022年03月09日 高エネルギー現象

高速電波バースト

電波(110 MHzから8 GHz)で観測される、継続時間が数ミリ秒ないしそれ以下の強力な(約10 mJy-100 Jyの)電磁波パルス。英語(Fast Radio Burst)の頭文字を取ってFRBと呼ばれることも多い […]

2022年03月09日 太陽系

IPCC

気候変動に関する政府間パネルを参照。

2022年03月08日 太陽系

ブルーマーブル

アポロ計画最後の有人ミッションであるアポロ17号の乗組員によって、1972年12月7日に地球からおよそ45000 kmの距離から撮影された地球の写真。英語の意味は「青いビー玉」である。 同様の写真が以前に人工衛星から撮影 […]

2022年01月24日 観測技術

天体写真測光

19世紀前半に発明された写真は19世紀終わり頃から、可視光天文学の中心的な光検出器として100年以上にわたって広く用いられた。写真が用いられる以前の眼視による観測では、瞳を通過してきた光を視覚で捉える瞬間的認知だったが、 […]

2022年01月20日 観測技術

乾板測定機

天体写真測光において、写真から天文学に必要な定量的な情報を引き出すために使われたさまざまな測定機の総称。研究用の天体写真はガラスを用いた写真乾板で撮影されたのでこのように呼ばれる。 コンパレータ(comparator)は […]

2022年01月19日 観測技術

エバーハート効果

同じ露光量を与えた微小領域の写真濃度が、隣接効果によってその領域の面積によって変化する現象。このために、チューブセンシトメーター(光学くさび参照)のスポットサイズ(図参照)はあまり小さくしてはいけない。ドイツの写真家エバ […]

2022年01月19日 観測技術

隣接効果(写真の)

現像プロセスに起因して、写真画像の境界で濃度差が露光量の差と異なる現象。縁効果(edge effect)ともいう。 露光量が多かった場所(左下図のA点の右側)は、現像が進むにつれて現像能力を低下させる反応生成物が多量にで […]

2022年01月19日 観測技術

サブビームプリズム

光学くさびを参照。

2022年01月18日 観測技術

アイリスフォトメータ

イラジエーションの効果で天体写真の星像の大きさが大きくなることを利用して写真乾板上の星像の大きさ(と濃度)を測定して星の等級を測定する装置。カメラの絞りのように円形開口の直径を連続的に変えられるアイリス絞りを使うのでこの […]

2022年01月18日 観測技術

イラジエーション

写真乾板や写真フィルムなどの写真乳剤の表面に入射した光が乳剤層中で散乱され、周辺の粒子を感光させて、あたかも写真濃度(黒み)がしみ出したかのように見える現象。天体写真では、暗い星ではあまり目立たないが、明るい星で中心が最 […]

2022年01月18日 観測技術

特性曲線(写真の)

白黒写真の濃度(黒み)が入射された光の露光量に対してどのように変化するかを示す曲線。写真の入出力関係を表す曲線である。19世紀末ころにイギリスでこの研究をしたハーター(Ferdinand Hurter)とドリフィールド( […]

2022年01月16日 装置・施設・データベース

アルテミス計画

アメリカ合衆国政府が国際協力で実現を目指す大規模な有人宇宙飛行計画。将来の有人火星探査を視野に、月面に再び人類を送りこみ、資源探査活動などで月の南極に長期滞在することを目指している。2017年に当時のトランプ大統領がこの […]

2022年01月16日 観測技術

差分撮像法

太陽系外惑星や原始惑星系円盤の直接観測における観測・解析手法のひとつ。単に差分撮像ということもある。大別して、分光差分撮像法、偏光差分撮像法、角度差分撮像法がある。 分光差分撮像法は、天体からの光をプリズムなどの分散素子 […]

2022年01月13日 理論

重力崩壊

自己重力(自分自身の重力)のために天体が収縮すること。重力収縮を参照。

2022年01月13日 装置・施設・データベース

ハッブルディープフィールド

1. 最初のハッブルディープフィールド(HDF=HDF-N) 1995年12月18日から28日まで10日間連続して、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の広視野惑星カメラ2(WFPC2)を「おおぐま座」の一角に向けて、従来にない […]


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関連画像

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* 図1 HDFの位置と広さ。北斗七星の画像から位置が、満月の大きさ(黄色の円)の図から広さが分かる。
(作成 岡村定矩)
図2 ハッブルディープフィールドと隣接天域(flanking fields)。キットピーク天文台の4 mメイヨール望遠鏡で撮影したRバンドの画像(露光時間300秒)に8枚の隣接天域(記号付きマークが中心位置)が示されている。
出典 Williams et al. 1996, AJ, 112, 1335
図3 HDFの画像(左)とケック望遠鏡によって測定された赤方偏移(右)
* 図4 ハッブルディープフィールドとフロンティアフィールドの写真の例。出典とクレジットは画像に表記。
(作成 岡村定矩)
図5 ハッブルフロンティアフィールドで最後のターゲットとなった銀河団A370(図4の右下)。多数の強い重力レンズ像(アーク)が見える。
Credit: NASA, ESA/Hubble, HST Frontier Fields
https://esahubble.org/images/heic1711a/