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偏向角がわずかで画像としては変化が観測できないが増光によってその存在が観測可能な重力レンズのこと。例えば、太陽程度以下の比較的低質量の天体が起こす重力レンズの場合が該当する。光の進路は重力によって曲がるため、重力源の背後 […]
遠くの天体から出た光が、途中にある銀河や銀河団などの重力場によって曲げられる現象。重力場が凸レンズのように働くことから名づけられた。一般相対性理論の帰結の一つであり、重力レンズ方程式で記述される。重力場となる天体をレンズ […]
宇宙の初期に存在していたガスで、水素とヘリウムのみで構成され重元素を含まないものを指す。始原ガスから宇宙の第一世代の星(初代星)が形成され、宇宙の再電離が起こったと考えられている。
宇宙が生まれたときと同様の始原的な物質で形成された星という意味であり、主に水素とヘリウムのみからなり、重元素をまったく含まない物質から形成されたと考えられる天体である。第一世代の星を指す初代星と同じ意味で使われることが多 […]
シリコンウェハー上にストリップ(帯)状の電極を実装し、個別に読み出すことにより、荷電粒子の通過位置を精密に測定できる検出器。フェルミ衛星のLAT検出器やAGILE衛星のGRID検出器で、ガンマ線が引き起こす電子-陽電子 […]
宇宙最初の星や銀河の形成、宇宙の再電離、太陽系外惑星の形成や生命の起源などの解明を目指すアメリカ航空宇宙局(NASA)の宇宙天文台。ハッブル宇宙望遠鏡の後継機。 対角が1.3 mの六角形をした軽量化ベリリウム製のセグメン […]
荷電粒子が蛍光物質に当たったときに放射されるシンチレーション光(蛍光)を、光電子増倍管などの光センサーを用いて電気信号として取り出す仕組みの粒子検出器。蛍光物質(シンチレータ)としては、透明な結晶(無機シンチレータ)や、 […]
1986年に回帰したハレー彗星に接近して観測するため、1985年7月2日にヨーロッパ宇宙機関(ESA)が打ち上げた探査機。1301年に出現したハレー彗星を描いたイタリアの画家ジオットにちなんで命名された。1986年3月1 […]
磁場中の電子は磁力線の回りを円運動(加速度運動)し電磁波を放射する。電子の速度が遅い場合をサイクロトロン放射、光速に近い相対論的な場合をシンクロトロン放射と呼ぶ。 低エネルギー光子の場合、光子は自由電子を振動させ、その振 […]
光速に近い速度の荷電粒子(主に電子)が磁力線の周りを円運動しながら進むときに放出される電磁波。シンクロトロン放射光は連続スペクトルを示し、指向性が強く、偏光度が高い。活動銀河核の中心にあるブラックホール周辺からのジェット […]
X線星にみられる擬似周期的なX線強度の時間変化。QPOと呼ばれる。強度変化には周期性があるが不安定であり、パワースペクトルに幅が現れる。低質量X線連星では、5-55 Hz程度の周期をもち、パワースペクトルの幅の広いものと […]
超新星爆発時に形成される爆風は周囲の星間物質を圧縮して、衝撃波面を形成する。荷電粒子は磁場との散乱により衝撃波の上流と下流を往復するうち統計的にエネルギーが増加していく。このような加速過程を衝撃波加速(あるいは統計加速) […]
シュバルツシルト(K. Schwarzschild)はアインシュタイン方程式を、中心にのみ質点があり、その周囲の空間は等方的という条件で解いた。それがシュバルツシルト解(1916)である。それによると位置 r に置いた時 […]
スピンの大きさが半整数のフェルミ粒子は、パウリの排他原理により、位置と運動量の位相空間で同じ場所を占める粒子数はスピン自由度の数しかないため、たとえ絶対温度がゼロでも有限の運動量をもつ。このときの最大の運動量をフェルミ運 […]
ジョセフソン接合は、薄い絶縁膜(Insulator)を超伝導膜(Superconductor)ではさんだ3層から構成され、頭文字をとってSIS接合とも呼ばれる。ジョセフソン接合には電子または超伝導電子対(Cooper p […]
ショットキーバリアをもちいたダイオードで、通常のダイオードに比べて高周波数での特性が良い。電波天文学の初期には、冷却したショットキーバリアダイオードが周波数変換器として用いられたが、現在は、より低雑音のHEMT増幅器や超 […]
金属と半導体が接触するときに、界面に仕事関数の差に相当するバリアが生じ、それをショットキー障壁(バリア)と呼ぶ。これによる整流作用を利用したものが ショットキーダイオードである。
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