天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3200語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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2017年08月26日 理論

量子重力理論

重力を量子化する理論で、一般相対性理論と量子力学を統一する理論。一般相対性理論は重力定数(万有引力定数)という次元を持ったパラメータを含むので、繰り込み不可能である。したがって、正準量子化によって場の量子論として量子重力 […]

2017年08月26日 理論

量子力学

原子や分子、あるいは原子核やクォークなどミクロな物体の運動を記述する力学。量子力学では、位置を精密に測定すると運動量の値が不確定になるといった不確定性原理を、粒子の波動性により説明する。水素などの原子の構造を表すのに用い […]

2017年08月26日 装置・施設・データベース

リック天文台

サンフランシスコ近郊のハミルトン山(標高1400m)にあるカリフォルニア大学の天文台。1959年に完成した3 mシェーン望遠鏡のほか、1979年完成の1 m望遠鏡などがある。 ホームページ:http://mthamilt […]

2017年08月26日 時と暦

惑星の地心視赤経の時間変化が0となる瞬間。惑星は天球上で恒星の間を通常は西から東へ運動していくが、留のときにはその運動がほぼ停止し、運動の方向(順行、逆行)が入れ替わる。このため、留付近での惑星の見え方は、天球上で順行→ […]

2017年08月26日 理論

臨界密度(宇宙の)

宇宙項(宇宙定数)がなく圧力も無視できる宇宙において、曲率がゼロで平坦な宇宙の密度を指す。この場合の宇宙は、膨張の運動エネルギーとポテンシャルエネルギーがちょうどつり合っており、膨張速度は次第に小さくなるが、永遠に膨張を […]

2017年08月26日 時と暦

力学時

一般相対性理論によれば時間と座標はばらばらに扱うことはできず、座標系ごとに時刻を定義できる。太陽系準拠系における力学時は太陽系力学時(TDB)、地心準拠系における力学時は地球力学時(TDT)と呼ぶ。両者には1ミリ秒程度の […]

2017年08月26日 理論

粒子的地平面

宇宙開闢後ある時刻までに因果関係を持つことのできた距離の上限、すなわち光が届くことのできた距離を粒子的地平線という。通常のビッグバン宇宙論で想定されるような減速的膨張宇宙では、粒子的地平線は光速に時刻を掛けた程度の値を持 […]

2017年08月26日 装置・施設・データベース

理科年表

国立天文台が編纂して毎年発行する暦および自然科学に関するさまざまな分野の基礎データを網羅したデータブック。暦部、天文部、気象部、物理/化学部、地学部、生物部、環境部、および附録からなる。初版は1925年(大正14年)に発 […]

2017年08月26日 理論

離心近点角

楕円軌道の焦点Fを原点に、近点Pから天体Qまで測った角度 $f$ を真近点角または真近点離角と呼ぶ。真近点角は物理的な実体を伴うので理解がしやすいが、数学的に扱うには不便な点もある。 そこで、楕円軌道に外接する円と、天体 […]

2017年08月26日 理論

離心率

万有引力の法則にもとづいて太陽を周回する惑星や準惑星、太陽系小天体は円軌道、楕円軌道、放物線軌道、双曲線軌道のいずれかの軌道を運動しており、これらの種類を表すのが離心率 e である。原点と焦点のずれ(具体的には焦点からの […]

2017年08月26日 理論

リミットサイクル

力学系における位相空間上で閉軌道を描く運動のことで極限閉軌道とも呼ばれる。位相空間上の閉軌道は周期運動を表すが、閉軌道付近から運動を始めると閉軌道に巻きつくように近づいていく場合がある。つまり、時間が経つと、閉軌道が表す […]

2017年08月26日 理論

両極性拡散

天文学では主に、中性水素雲や星間分子雲などの弱電離のガス雲から磁束が抜けることを指す。 ほぼ中性の星間雲でも宇宙線の影響でわずかに電離しており、荷電粒子が電磁場と相互作用する。中性ガス粒子が荷電粒子と大きな頻度で衝突する […]

2017年08月26日 理論

力学時間(重力系の)

重力で支えられた天体においてその重力の作用が働く典型的な時間を指し、天体の平均密度を $\bar{\rho}$ とすると力学時間は $t_{\rm dyn}\sim 1/(G\bar{\rho})^{1/2}$ で与えら […]

2017年08月26日 理論

力学平衡

重力相互作用をしている多体系に対する無衝突ボルツマン方程式の定常解で与えられる状態。 系が力学平衡にあるとは、系を記述する分布関数で決まる重力ポテンシャルを固定して考えたとき、分布関数が時間変化しないことである。力学平衡 […]

2017年08月26日 理論

力学摩擦

一様な物質分布の中で重たい物体が直線運動をすると、物質はその物体の重力によって散乱される。この状況を物質分布に対する静止系でみると、散乱後に物質は物体の重力によって加速されエネルギーを得ることになる。 物体はこの分のエネ […]

2017年08月26日 銀河・銀河団

リンドブラッド共鳴

銀河円盤の重力ポテンシャル中でほぼ円運動する天体の運動は、中心周りを円運動する点の周りに微小な半径で楕円運動する(周転円運動)という形で記述できる。この微小半径の楕円運動の角速度を周転円角振動数と呼び、記号 κ で表す。 […]

2017年08月26日 観測天文学

リーキーボックスモデル

宇宙線伝播のモデルの一つで、宇宙線のほとんどは物質量の多い銀河円盤内に銀河磁場により閉じ込められていて、そこから少しずつ漏れ出していくと考える。単純ではあるが、宇宙線寿命のエネルギー依存性を説明できるなどの利点を持ち、最 […]

2017年08月26日 太陽

緑閃光

日の出時(もしくは日没時)に太陽が地平線もしくは水平線から昇ってくるとき(もしくは沈んでいくとき)に短時間だけ見られる現象で、太陽の上方の弧付近が短時間だけ緑色に輝くこと。英語のままグリーンフラッシュと呼ばれることも多い […]

2017年08月26日 理論

リコネクション

磁気リコネクションを参照。

2017年08月26日 太陽

粒状斑

太陽表面に見られる、大きさ約1000 km、寿命10分程度の対流運動のパターン。


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関連画像

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太陽観測衛星「ひので」搭載の可視光磁場望遠鏡が捉えた粒状斑。
(クレジット:国立天文台/JAXA)
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