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源泉関数(放射輸送方程式の)

 

よみ方

げんせんかんすう(ほうしゃゆそうほうていしきの)

英 語

source function

説 明

放射強度がどのように変化するかを表す放射輸送方程式

1cIνt+nIν=χνIν+χνSν

Iν は放射強度、n は放射の伝搬方向を表す単位ベクトル、χν は振動数 ν での単位体積あたりの減光係数で、吸収係数 χνabs と散乱係数 χνsca の和で書かれる)で、放射強度を増加させる割合を表す Sν を(放射輸送方程式の)源泉関数と呼ぶ。 源泉関数は、考える問題によって異なり、局所熱力学平衡が成り立ち、等方散乱を仮定できる場合は

χνSν=χνabsBν(T)+χνscaJν

のように表される。 ここで、Bν(T)プランク関数Jν は以下の式で定義される平均放射強度である。

JνIνdΩ/4π

2023年05月12日更新

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