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ヘテロダイン受信機

 

よみ方

へてろだいんじゅしんき

英 語

heterodyne receiver

説 明

受信する電波を、局部発振器からの参照信号と混合器で周波数混合し、低い周波数に変換し取り扱う方式の受信機。
取り出せる周波数は、受信電波と参照信号の差の周波となり、これを中間周波数(IF)と呼ぶ。これには増幅が容易なマイクロ波帯(1-12GHz)が使われる。
受信する電波の振幅および位相情報を取り出すことができるため、干渉性を保存しているので電波干渉計でも使用できる。また、単一開口鏡での観測でも、中間周波数信号に対する分光器で受信周波数での分光観測が可能となる。受信する電波の周波数と局部発信器からの参照信号が同じ周波数の場合は、ホモダイン受信と呼ばれる。超伝導受信機も参照。

2018年03月12日更新

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    ALMAで用いる観測周波数385~500 GHz用のヘテロダイン受信機。この中に超伝導ミクサ、冷却ミラー、コルゲートホーン、低雑音増幅器、局部発振器の一部が組み込まれている。