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バルマー不連続

 

よみ方

英 語

説 明

水素原子のバルマー系列の吸収が束縛-束縛遷移による離散的な吸収から束縛-自由遷移による連続吸収へと変化する波長(3646Å)で見られる連続スペクトルの段差のこと。バルマージャンプあるいはバルマーブレイクともいう。またこの波長をバルマー端(Balmer limit)ということもある。B型星からA型星で顕著に見られる。また、同波長域において、星雲などの励起されたガス中での自由-束縛放射による連続スペクトルの段差をバルマー不連続と呼ぶこともある(上記の吸収による不連続とは逆に、短波長側の放射による不連続となる)。ライマン端も参照。

2018年09月04日更新

関連画像

* 主系列星の可視光スペクトル。縦軸は明るさの対数で、スペクトルが重ならないように上下にずらしてある。各スペクトルの右端にスペクトル型が示されている。B型星からA型星、早期F型星でバルマー不連続が顕著であることがわかる。
安藤裕康「星の明るさと色」、シリーズ現代の天文学第7巻、野本・定金・佐藤編『恒星』1.1節 図1.3(日本評論社)