ピッカリング
よみ方
ぴっかりんぐ
英 語
Pickering, Edward Charles
説 明
ピッカリング(Edward Charles Pickering;1846-1919)はアメリカの天文学者。対物プリズムを考案し分光連星を発見した。
ボストンで生まれ、ハーバード大学を卒業、マサチューセッツ工科大学で10年間物理学を教授した。その後、30歳でハーバード大学天文台に移り、台長として星のスペクトル分類の大プロジェクト(ドレーパー星表、ヘンリー・ドレーパー星表)を指揮した。そのために天文台内に大量の写真乾板を測定する女性測定グループ(コンピュータ)を作った。このプロジェクトから星のスペクトルのハーバード分類法を、キャノン(A.J. Cannon)等とともに確立した。またペルー、アレキパのボイデン天文台で撮影された小マゼラン雲、大マゼラン雲の変光星の研究をリービット(H. Leavitt)に指示し、セファイドの周期-光度関係の発見につながった。アマチュア天文家も支援しており、変光星観測者協会AAVSOの共同設立者でもある。1886年と1901年に王立天文学会ゴールドメダル、1888年にヘンリー・ドレーパー・メダル、1908年にブルース・メダル受賞。
火星観測などに貢献したウィリアム・ヘンリー・ピッカリング(W.H. Pickering)は弟。
参考:https://phys-astro.sonoma.edu/brucemedalists/edward-pickering
2024年09月04日更新
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