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散開星団

高

よみ方

さんかいせいだん

英 語

open cluster

説 明

数十から数百個の星が比較的ゆるく集合した星団。密度は球状星団ほど高くない。銀河円盤渦巻腕中にあり、種族Iの星からなる。生まれて間もない星の集団であるので、青白い高温のO型星, B型星が目立つ。分子雲の中で誕生したばかりのものも多く、O, B型星から出る強力な紫外線が母体となった分子雲を照射して、HⅡ領域暗黒星雲, 分子雲の柱などが織りなすさまざまな景観をつくる。
散開星団は英語で galactic/Galactic cluster(銀河星団)と表記されることもある。これは、銀河系天の川銀河)内にあるガス星雲銀河の区別ができておらず、両者ともに星雲(nebula)と呼ばれていた頃に、天球上で銀河面近くに多く見られるものを galactic nebula、銀河面を避けるように分布するものを non-galactic nebula と呼んでいた名残である。現在では open cluster が広く用いられている。

2023年12月14日更新

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    散開星団の代表例であるプレアデス星団(東京大学木曽観測所の105 cmシュミット望遠鏡で撮影)
    散開星団プレアデスの色-等級図(左)。右の球状星団M3のものと比べると種族IとIIの違いがわかる。