ヨードセル
よみ方
よーどせる
英 語
iodine cell
説 明
視線速度の精密観測に使われる、ヨウ素を用いるガス吸収フィルター。天体のスペクトルに見られる輝線や吸収線の波長が実験室での波長とどれだけずれているかを精確に測定する方法の一つとして、ガス吸収フィルターを用いる方法がある。これは天体の光を分光する前に気体の箱に通し、その気体の吸収線をスペクトルに焼き付ける方法である。この際、封入するガスとしてヨウ素を封入したのがヨードセルである。1988年にリブレヒト(K.G. Libbrecht)によって提案された。マーシー(G.W. Marcy)とバトラー(R.P. Butler)により太陽系外惑星検出法の一つであるドップラー法に使用された。
2020年03月11日更新
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