日震学
よみ方
にっしんがく
英 語
helioseismology
説 明
太陽の振動と波動現象の観測を基に、太陽内部の構造を調べる研究分野。1960年代初めに米国のレイトン(R. Leighton)らが発見した5分振動は後に、主に太陽の音波的な固有振動に起因していることがわかり、固有振動数の精密測定とこれに基づく内部構造診断が発展した。現在では、現代的な標準太陽モデルはほぼ正しいことが確かめられ、また太陽内部の差動回転も高緯度を除く対流層のほぼ全域で測られている。近年では、波動の局所的な伝播の測定に基づいて、太陽内部の局所的な構造異常やプラズマの流れなどを推定する局所的日震学が急速に発展してきている。これに対して、旧来の固有振動数の測定に基づく日震学は「グローバルな」日震学と呼ばれることがある。
2018年03月06日更新
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