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カーチス

高

よみ方

かーちす

英 語

Curtis, Heber Doust

説 明

ヒーバー・カーチス( Heber Doust Curtis;1872-1942)はアメリカの天文学者で、古典学者、言語学者でもある。ミシガン州マスキーゴンで生まれ。ミシガン大学で古典語を修め1894年にラテン語の教授に就いたが、この頃から天文学に転向し1902年にヴァージニア大学で天文学の学位を取得、リック天文台のスタッフに参加する。1910年頃から視線速度を用いる渦巻星雲の研究を始めた。1917年に、ある渦巻星雲中に新星が見つかったのを契機に過去の星雲の写真を系統的に調査し、渦巻星雲が多数の星の集団である「島宇宙」、すなわち現在でいう銀河であることを確信した。1920年にアメリカ国立科学院で行なわれた、天の川銀河銀河系)の大きさと渦巻星雲の正体に関するシャプレーとの「大論争」は有名である。ピッツバーグ大学のアレゲニー天文台長、ミシガン大学天文台長を歴任した。

2024年02月10日更新

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    ヒーバー・カーチス(http://www.daviddarling.info/encyclopedia/C/Curtis.html)