キャリントン
よみ方
きゃりんとん
英 語
Carrington, Richard Christopher
説 明
キャリントン(Richard Christopher Carrington;1826-75)はイギリスのアマチュア天文学者。チェルシーの裕福なビール醸造業者の次男として生まれ、1858年に家業を継いでいる。1849年ケンブリッジ大学トリニティカレッジ卒業。1849年、ダーラム大学天文台などに勤務した後、私設天文台を作り北極周辺の星のカタログを手掛け、1857年に出版した。1853-61年に長期的な太陽黒点の観測を行い、太陽表面が差動回転していることや、黒点の出現場所に中緯度から赤道に向かうパターンがあること(シュペーラーの法則)を見出し、太陽の自転軸の方向を精密に決定した(1863年出版)。
1859年9月1日、過去 200年のうち最も大きなオーロラが出現し、北極から地球全体の2/3まで広がり、キューバからも見えたほどであった。この直前に太陽面に白色フレアが発生、キャリントンはこれを観測、スケッチを残し、巨大オーロラはこのフレアと関係していると考えた。この現象は後にキャリントン・イベントと呼ばれるようになった。
1859年、王立天文学会のゴールドメダルを受賞している。
参考:
2024年02月21日更新
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