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シュペーラーの法則

 

よみ方

しゅぺーらーのほうそく

英 語

Spörer's law

説 明

横軸に時間、縦軸に緯度をとった図面内に太陽黒点の出現する場所を記録していくと、11年ごとに時間とともに黒点の出現緯度が中緯度から赤道に向かって近づくパターンが現れる。これを発見者であるドイツのシュペーラー(G. Spörer)にちなんでシュペーラーの法則(Spörer’s law)と呼ぶ。
後にキャリントン(R.C. Carrington)のほうが早い時期に発見していたことがわかり、キャリントン-シュペーラーの法則と呼ばれることがある。約11年ごとに繰り返すこのパターンは、その形状から蝶形図(butterfly diagram)と呼ばれている。蝶形図はモーンダー(E.W. Maunder)がその形状を明らかにしたことから、モーンダーの蝶形図とも呼ばれる(Maunder 1922, MNRAS, 82, 534)。

2018年09月16日更新

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    モーンダーの蝶形図
    *太陽黒点の出現緯度の時間変化(モーンダーの蝶形図)。
    横山央明「観測事実」、シリーズ現代の天文学第10巻、桜井・小島・小杉・柴田編『太陽』 6.1節 図6.2(日本評論社)