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プリュームテクトニクス

高

よみ方

ぷりゅーむてくとにくす

英 語

plume tectonics

説 明

地球以外の固体惑星衛星の熱進化では、マントル深部からわきあがってくるプリュームがマントル対流の熱輸送を支配している。天体表面では、点状に分布する火山(ホットスポット)として現れ、惑星表面の地質活動を特徴づけている。これをプリュームテクトニクスと呼び、対流上昇域に伴う火山が線状に分布するプレートテクトニクスと区別する。とくに金星火星では、プリュームテクトニクスが支配的であると考えられる。プレートテクトニクスでは安定した連続的な熱輸送が行われる一方、プリュームテクトニクスでは熱輸送効率が悪いためマントルの温度が上がり、間欠的に対流活動やそれに伴う火山活動が活発化することが予想される。これは金星で全球的な火山活動による表面更新があったことを説明できる。火星のような小さい天体では、過去に熱輸送が活発な時期にプレートテクトニクスが存在して、内部が冷えた現在ではプリュームテクトニクスに移行した可能性がある。地球でも、地震波による内部構造の観測から、下部マントルを含むマントル全域ではプリュームによる熱輸送が起きていると考えられている。

2018年03月12日更新

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