爆轟波
よみ方
ばくごうは
英 語
detonation wave
説 明
爆発的な核燃焼が衝撃波の伝播とともに超音速で広がっていく現象。Ⅰa型超新星における爆発的な燃焼波面の伝播として想定されるものの一つで、炭素フラッシュ後の中心核の膨張により、その外側で衝撃波が生じ、そこでも炭素燃焼の暴走および新たな衝撃波が生じる、という過程による燃焼波の超音速での伝播のことをいう。実際には、白色矮星の中心では高温になると光分解が進行し、発生する核エネルギーが衝撃波を生むほどの強い圧縮を起こさないとみられている。 ただし、亜音速の爆燃波が伝播の途中に音速近くに加速したり、激しい乱流状態になったりすると、低密度で爆轟波に転移する可能性もあり、遅延爆轟として研究されている。
2018年04月02日更新
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