ストレール比
よみ方
すとれーるひ
英 語
Strehl ratio
説 明
恒星などの点光源を望遠鏡などの光学系で結像したとき、実際の像の中心強度が理想的な回折限界像の場合の中心強度の何割に到達するかで定義される指標で、結像性能を表す目安となる。波面収差の自乗平均平方根が $\sigma$ の場合、波長 $\lambda$ でのストレール比 $S$ は、$S={\rm \exp}\,[-(2\pi\sigma/\lambda)^{2}]$ となる。完全な結像の場合、ストレール比は1となる。大型望遠鏡で、補償光学を用いない場合、ストレール比は0.01程度かそれ以下でしかない。すばる望遠鏡の補償光学系ではストレール比が0.5程度に改善される。
2023年05月08日更新
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