おとめ座銀河団
よみ方
おとめざぎんがだん
英 語
Virgo cluster
説 明
おとめ座の方向に見える銀河団。太陽系からの距離は約18メガパーセク(18 Mpc=5900万光年)であるが、10-25メガパーセクの範囲にほぼ視線に沿って細長い領域に銀河が分布している。銀河団としては最も近いため、12等級より明るい銀河が40個あまり見られる。最も明るいのは巨大楕円銀河のM87である。暗いものまで含めると3000個以上の銀河があるが、大部分は矮小銀河である。
おとめ座銀河団を中心として、いくつもの銀河群が分布しており、それら全体が局所超銀河団と呼ばれる1つの超銀河団を構成している。局所超銀河団に属する銀河は、いずれもおとめ座銀河団に向かって動いている(おとめ座銀河団への落ち込み運動)ことが知られている。
2019年4月10日にイベントホライズンテレスコープ(EHT)が、M87の中心にあるブラックホール(太陽質量の65億倍)のシャドウを観測したと発表した。
太陽系から銀河系を飛び出しておとめ座銀河団まで行く仮想宇宙旅行の動画。M87に到達して終了する。(原作は、カリフォルニア大学サンディエゴ校マイケル・ノーマン(Michael Norman)教授による)
https://youtu.be/AXHPeX8hz8s
2023年09月24日更新
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