天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3000語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

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2017年08月26日 観測技術

平坦波面長

大気中の温度分布に依存する屈折率のムラのため、天体からの光は大気層を通過する間にその波面が乱される。波面位相の乱れが無視できる程度の領域の大きさを平坦波面長 r0 と呼ぶ。フリード長とも呼ばれる。平坦波面長は波長の6/5 […]

2017年08月26日 観測技術

ベーキング

1. 吸着材や真空容器などの表面に吸着した空気や水蒸気の分子を取り除くために、吸着材や容器そのものを温めること。表面に吸着した分子に熱を与えて、分子の熱運動で表面から分離させる。主に、真空時のデガス(アウトガス)を抑える […]

2017年08月26日 観測技術

閉位相

3開口(素子)の干渉計で同時に取得した3基線の複素可視度の積のこと。現実の干渉計では、大気ゆらぎや遅延線の誤差などによって複素可視度に位相誤差が生じる。2つの開口の組み合わせで得られる単一の複素可視度ではこの誤差の影響を […]

2017年08月26日 観測技術

閉サイクル冷凍機

観測装置内部を冷却する手段の一つ。赤外線は常温の物体からも熱放射されることから、赤外線観測装置では装置内部全体を冷却する必要がある。また、可視光の観測装置でもCCDなどの検出器は暗電流を抑えるために冷却する必要がある。冷 […]

2017年08月26日 装置・施設・データベース

ヘンリードレーパー星表

ハーバード分類による恒星のスペクトル型を記載した星表。略称はHD星表。9冊のカタログが1918年から24年にかけて刊行された。ハーバード天文台のキャノン(A.J.Cannon)によって分類された22万5千天体が記載されて […]

2017年08月26日 理論

ヘリウム殻フラッシュ

漸近巨星分枝星にみられる暴走的なヘリウムの殻燃焼。熱パルスともいう。漸近巨星分枝星では炭素と酸素の縮退コアの周囲にヘリウム層が形成され、そのさらに外側の水素殻燃焼の結果としてヘリウム層の質量は次第に増加する。このヘリウム […]

2017年08月26日 理論

ヘリウム燃焼

3つのヘリウム原子核(4He )が融合し、炭素(12C )が作られる熱核反応。この反応が進むと12C と4He が融合して酸素(16O )も合成される。恒星進化論ではこの反応も含めてヘリウム燃焼と呼ぶ(燃焼を参照)。炭素 […]

2017年08月26日 理論

ヘリウムフラッシュ

暴走的なヘリウム燃焼(燃焼を参照)。主系列星のような恒星内部での核燃焼の安定性は、核燃焼が活発になると星が膨張して温度が下がり、核燃焼が抑えられることにより保たれている。ところが、小質量星(太陽質量の2倍程度以下)が主系 […]

2017年08月26日 時と暦

ベッセル年

日常生活に用いられる1年は365日あるいは366日であるが、年によって変わるのは不便である。日常的な年と天文学的な計算の便を兼ねるために考案されたのがベッセル年であり、ほぼ1太陽年の長さに等しい。 具体的には平均太陽の赤 […]

2017年08月26日 時と暦

ヘリアカルライジング

天体があたかも太陽を従えるかのように、日の出直前に東の空に上ってくること。エジプト文明やマヤ文明では、シリウスのヘリアカルライジングを1年の暦の区切りとした。英語読みのヒライアカルライジングと表記されることもある。

2017年08月26日 理論

ペンローズ-ホーキング定理

特異点定理を参照。

2017年08月26日 星間物質と星形成

ヘニエイトラック

Tタウリ型星が林トラックを経て、主系列星となる前にたどる進化経路のこと。 ほぼ完全に対流状態にあるTタウリ型星はHR図上で林トラックを上から下に縦に移動するが、星の中心部分が高温になり放射による熱輸送が卓越するようになる […]

2017年08月26日 理論

ヘニエイ法

恒星の構造と進化を記述する連立非線形偏微分方程式の数値解法。この方法では星を球対称と近似し、時刻 t と中心からの累積質量 Mr (半径r の球に入る質量)を独立変数とするラグランジュ法で記述した流体力学方程式により、自 […]

2017年08月26日 装置・施設・データベース

ベクトルプロセッサ

連続アドレスに格納された複数データに対して同一の操作を実行する「ベクトル命令」を実行する計算機。商業的に成功したのは 1976 年のCray-1 が最初である。Cray-1 は演算ユニットは乗算と加算が1個ずつであった。 […]

2017年08月26日 時と暦

平均恒星時

恒星時を参照。

2017年08月26日 時と暦

平均春分点

春分点を参照。

2017年08月26日 時と暦

平均赤道

天の赤道を参照。

2017年08月26日 時と暦

平均太陽

黄道上を運動する太陽の平均速度と等しい速度で赤道上を運動する仮想の天体のこと。実際の太陽は地球の公転軌道が円でなく楕円であること、地球の自転軸が公転面に垂直な方向に対して約23.4°の傾きを持っていることから、南中してか […]

2017年08月26日 時と暦

平均太陽時

平均太陽を基にして決めた太陽時。

2017年08月26日 装置・施設・データベース

並列計算機

複数の処理ユニットをもつ計算機。フリン(M. Flynn)の分類では、命令列が複数かどうか、データ列が複数かどうかで計算機は SISD, SIMD, MISD, MIMD の4種になるが、近年の並列計算機のほとんどは命令 […]


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