天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3000語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

New

2018年02月20日 太陽系

掩蔽

観測している天体と観測者の間を他の天体が通過するために、観測している天体が隠される現象のこと。通常、観測者から見て近い方の天体の方が見かけの大きさが大きく、遠方にある天体を完全に隠す場合のことをいう。月による掩蔽を特に星 […]

2018年02月20日 観測天文学

円偏光

光の偏光状態の一つで、光の進行に従い電場ベクトルが進行方向 に垂直な面内で回転する状態のこと。角運動量を持ち、光子スピンに対応する。 光源から光が進行する方向を見た場合に、電場ベクトルが右回転する場合を右円偏光、左回 転 […]

2017年08月26日 太陽

H𝛂グレイン

太陽の彩層に見られるネットワーク構造の内側にH𝛂線で観測される暗点。この暗点は、H𝛂線の中心波長から0.6Å程度だけ短波長側で観測されることから、音速が10 km s-1程度の彩層内を超音速で上昇する構造である。この暗点 […]

2017年08月26日 装置・施設・データベース

SKA

1平方キロメートル電波干渉計を参照。

2017年08月26日 装置・施設・データベース

NTT

新技術望遠鏡を参照。

2017年08月26日 太陽系

エリス

大きな太陽系外縁天体で冥王星型天体の一つ。2005年に、カリフォルニア工科大学のマイケル・ブラウンらのグループが、パロマーシュミット望遠鏡で2003年に撮影した画像の調査から発見した。1989年にUKシュミット望遠鏡で撮 […]

2017年08月26日 太陽系

エンケの間隙

土星のリング(環)の主要リング(A, B, Cリング)のうち一番外側のAリング中にある、幅約325 kmの溝状の構造。溝中に軌道をもつ小衛星パンが、周囲のリング粒子を重力作用により跳ね飛ばすことによって、この構造を形成維 […]

2017年08月26日 太陽系

エンセラダス

土星から23万8000 kmのところを周回している直径500 kmの衛星。エンケラドス、エンケラドゥスとも書く。氷に覆われている反射率の高い天体で、質量は1.08x1020 kg、密度は1610 kg m-3 である。エ […]

2017年08月26日 太陽系

鉛直線偏差

地球上のある地点における鉛直線の方向は、概ねその地点の測地学上の経度・緯度の基準となる準拠楕円体(地球の形状、より正確には地球の等重力ポテンシャル面であるジオイド面に近い回転楕円体のこと)に降ろした垂線の方向に近い。しか […]

2017年08月26日 太陽系

エコンドライト

天体での溶融を経験した隕石で、溶融のため金属鉄成分が沈降して抜けて、ケイ酸塩成分が固化したものである。コンドライトのように球粒の鉱物コンドリュールは見られず、鉱物組成や構造は地球の火成岩と似ていて、天体内部の火成活動を反 […]

2017年08月26日 太陽系

エッジワース-カイパーベルト天体

冥王星が発見された後、海王星以遠の太陽系外縁部に多数の小天体が円盤状に分布しているという考えを1943年にアイルランドのエッジワース(K.E. Edgeworth)が、また1957年にオランダ出身でアメリカのカイパー(G […]

2017年08月26日 装置・施設・データベース

MMT

マルチミラー望遠鏡を参照。

2017年08月26日 太陽

エバーシェッド流

太陽黒点の半暗部にある水平面方向の筋状構造に沿った外向きの流れ。光球で観測される吸収線のドップラー速度観測により、インドの研究者エバーシェッド(J. Evershed)が1909年に発見した。この流れの起点は黒点暗部側に […]

2017年08月26日 太陽系

衛星

惑星、準惑星、太陽系小天体を周回する人工物ではない天体を衛星と呼ぶ。リングを構成するような氷や岩石、ダストは、衛星とは呼ばない。地球型惑星では地球の月、火星のフォボス、ダイモスのように衛星は少数であるが、木星型惑星はそれ […]

2017年08月26日 太陽系

エウロパ

木星のガリレオ衛星の一つ。表面は厚さ3 km以上の氷に覆われており、ひび割れが多数見える。木星との間の潮汐加熱により氷が溶けて、表面下には水が存在すると考えられている。

2017年08月26日 装置・施設・データベース

LBT

大型双眼望遠鏡を参照。

2017年08月26日 装置・施設・データベース

LCGT

KAGRA大型低温重力波望遠鏡を参照。

2017年08月26日 装置・施設・データベース

HET

ホビー-エバリー望遠鏡を参照。

2017年08月26日 装置・施設・データベース

エスケーエー

1平方キロメートル電波干渉計を参照。 Square Kilometre Array (SKA) Official Animation https://youtu.be/8BBoDw2qVD0

2017年08月26日 高エネルギー現象

X線バースト

X線バーストは数秒から数十秒の間、X線で爆発的に輝く天体現象である。X線バーストを発生させる天体をX線バースターという。典型的なバーストの間隔は数時間から1日の範囲にある。バーストのスペクトルは黒体放射のスペクトルによく […]


Warning: Use of undefined constant post - assumed 'post' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/xs390629/astro-dic.net/public_html/wp-content/themes/astro-dic2023/archive.php on line 33

関連画像

画像をクリックすると拡大されます

X線バーストの時間変化 (4U 1728-34)。1-2秒で最大光度に達し、10秒ほどで減衰する。挿入図はX線バーストのパワースペクトル。準周期的振動であることから、このX線バースターの正体が小質量星と低磁場中性子星との近接連星系であることがわかる。
柴崎徳明「中性子星への質量降着」、シリーズ現代の天文学第8巻、小山・嶺重編『ブラックホールと高エネルギー現象』 2.4節 図2.20(日本評論社)
(原図はT.E. Strohmayer et al. 1996, Astrophysical Journal , 469, L9)