スピッツアー宇宙望遠鏡
よみ方
すぴっつあーうちゅうぼうえんきょう
英 語
Spitzer Space Telescope
説 明
宇宙の起源、銀河、太陽系外惑星、原始惑星系円盤、星など多様な 天文学課題の解明のためにアメリカ航空宇宙局(NASA)によって開発された天文台型の赤外線宇宙望遠鏡。口径が85cmの軽量化ベリリウム主鏡を採用し。3-160 μm の赤外線を観測する。2003年8月に打ち上げられ、地球追随太陽周回軌道に投入された。スペースシャトルにより軌道に投入されたNASAのグレートオブザーバトリーズ(Great Observatories)シリーズ4機のうちの一つである。
観測装置としてはIRAC(InfraRed Array Camera; 感度波長 3.6, 4.5, 5.8, 8.0 μm)、IRS(InfraRed Spectrograph; 感度波長 5-40μm)、MIPS(Multiband Imaging Photometer for Spitzer; 感度波長 24, 70, 160 μm)の3台を搭載し、広い波長範囲で、高感度の撮像と分光観測が可能となっている。2009年5月に液体ヘリウムが 枯渇し望遠鏡温度が上昇したために完全な運用は終了したが、 IRACの3.6, 4.8 μm バンドの運用には支障がないためWarm Spitzerとして運用が続けられたが、2020年1月30日に全ての運用を終了した。米国の天文学者ライマン・スピッツアー(Lyman Spitzer 1914-97)にちなんで命名される。
ホームページ :http://www.spitzer.caltech.edu/
2024年03月06日更新
この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。
受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。