天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3000語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

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パイオン

 

よみ方

ぱいおん

英 語

pion

説 明

ハドロンのうち、クォークと反クォークの対から構成される中間子の一種で、最も軽い中間子であり、正、負の電気素量(素電荷)をもつ荷電パイオン($\pi^+$$\pi^-$: 質量は2.49x10-28 kg)と、電荷をもたない中性パイオン($\pi^0$:質量は2.41x10-28 kg)の3種からなる。パイ中間子とも呼ばれ、スピンをもたないボース粒子である。不安定な粒子であり、荷電パイオンは平均寿命26ナノ秒でほとんどの場合ミューオンとミューニュートリノに崩壊し、中性パイオンは平均寿命 8.4x10-17 秒で2個のガンマ線に崩壊する。中間子の存在は湯川秀樹により核力の担い手として予言された。

2023年05月08日更新

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    ハドロンを構成する素粒子(出典:高エネルギー加速器研究機構)
    https://www2.kek.jp/ja/newskek/2005/mayjun/photo/hadron2_1.jpg
    * 素粒子論の標準模型を構成する素粒子
    https://en.wikipedia.org/wiki/File:Standard_Model_of_Elementary_Particles.svg
    を参考にして制作。
    * 原子、原子核、クォークの関係