パウリの排他原理
よみ方
ぱうりのはいたげんり
英 語
Pauli exclusion principle
説 明
スピンが半奇数の粒子であるフェルミ粒子は1つの量子状態には1個しか存在しえないという原理。パウリの排他律とも言う。電子や陽子はフェルミ粒子なので、この原理に従う。パウリ(W. Pauli)が提唱したため、この名で呼ばれる。これによって、複数の電子をもつ原子やイオン中の電子のエネルギー分布に対する制限や、電子の縮退圧が説明できる。これに対して、光子など、スピンが整数値であるボース粒子には、この原理は適用されない。なお、パウリが提唱した時には、スピンが未発見だったため、彼は「1つの量子状態には2個の電子しか存在しえない」としていた。
2021年12月29日更新
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