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リオ

 

よみ方

りお

英 語

Lyot, Bernard

説 明

フランスの天文学者(1897-1952)。コロナグラフを発明し、狭帯域のリオフィルターもつくった。エコールポリテクニクの技術員をしながらパリ大学で学び、ムードン天文台に勤めた。偏光光学の扱いを得意とした。従来は、太陽コロナは日食時にしか観測できなかったが、太陽像をかくす円盤を入れ、その縁を鮮明にするレンズを追加し、筒内部の散乱光を抑えて、散乱光の少ないピレネー山脈のピックドュミディ観測所で日食時以外のコロナ観測に成功した(1930)。任意の波長を選んで太陽像などを見ることができるようにした干渉フィルターがリオフィルターである。王立天文協会ゴールドメダルを受賞し、フランス科学アカデミー会員になった。

2018年05月14日更新

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