ヘベリウス
よみ方
へべりうす
英 語
Hevelius, Johannens
説 明
ヘベリウス( Johannes Hevelius;1611-1687)はポーランド、ドイツの天文学者。しばしばへヴェリウスとも記される。グダニスク(ドイツ名ダンツィヒ)で生まれ、事業家、市会議員として活動しながら、夫人のエリザベスとともに観測研究を行い、肉眼観測により星表をつくるなど、「最後の肉眼観測者」といわれる。
望遠鏡によっても月や太陽の観察も行い、月については1647年に『月面図』(Selenographia:セレノグラフィア)を出版した。また、1673年にはレンズの直径が15cmで、鏡筒に当たる部分の長さが45mにもなる、筒のないタイプの「空中望遠鏡」を制作、公開で天文観測を行った。生涯に4つの彗星を発見しており、そのうち1661年の彗星は、のちの153P/池谷-張彗星と考えられている。
へべリウスの死後1690年に出版された星座絵入りの星図では、「ソビエスキーのたて座」「ウラニアの六分儀座」などが記載されており、そのうち7個(こぎつね座、こじし座、たて座、とかげ座、やまねこ座、ろくぶんぎ座、りょうけん座)が現在の88星座として採用されている。
2024年09月04日更新
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