尽数関係
よみ方
じんすうかんけい
英 語
commensurability
説 明
天体の運動に関係して、ある周期とある周期が簡単な整数比になっていること。たとえば、月の自転周期と月の地球周りの公転周期は1:1の尽数関係にあるという。 海王星と冥王星の公転周期は2:3の尽数関係にある。これにより冥王星は海王星に近づきすぎることなく、安定に公転することができる。冥王星以外にも、太陽系外縁天体の中には海王星の公転周期と尽数関係にあるような公転周期を持つ天体が多数存在している。 木星の公転周期と尽数関係にある公転周期を持つ小惑星を群と呼ぶ。とくにトロヤ群小惑星は木星の軌道の60°前方(L4)と60°後方(L5)のラグランジュ点に位置し、木星と同じ周期で公転する(1:1の尽数関係を持つ)。平均運動共鳴も参照。
2018年04月13日更新
この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。
受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。