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青色はぐれ星

 

よみ方

あおいろはぐれぼし

英 語

blue straggler

説 明

年齢の高い恒星の系に現れる異常に高温(青色)の恒星。球状星団矮小銀河天の川銀河銀河系)のハローなど、一般に年齢の高い恒星からなる系では、太陽質量程度以上の星はすでに進化が進み、主系列を離れている。しかし、こういった系でも少数ながらF型あるいはA型星に相当するほど温度が高く(色が青く)主系列付近に位置する星がみられることがある。これらの星の起源としては、連星系において伴星から質量を受け取ったり、星団内で星が合体したりすることによって星の質量が増加した可能性が考えられている。青いさまよい星、ブルー・ストラグラーともいう。スペクトル型(星の)も参照。

2019年09月13日更新

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    ろくぶんぎ座矮小楕円体銀河(Sextans dSph)の色-等級図。縦軸はV等級、横軸はV-I色指数。左図は全体、右図は矮小銀河中心部の色-等級図。右図でBS(Blue Straggler)という囲みの中にあるのが青色はぐれ星。なお、SGB(Sub Giant Branch)は準巨星、RGB(Red Giant Branch)は赤色巨星、BHB(Blue Horizontal Branch) は青い水平分枝星、RHB(Red Horizontal Branch)は赤い水平分枝星である。左図中央ほぼ鉛直に分布して見える星は銀河系の主系列星である。(Okamoto et al. 2017, MNRAS 467, 208より引用)