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年周視差

高

よみ方

ねんしゅうしさ

英 語

annual parallax

説 明

視差のうち、地球公転運動のために、天球上の天体の位置が変化して見える現象とその大きさのこと。三角視差と呼ばれることもある。具体的には、1年間に恒星は天球上で視差楕円と呼ばれる楕円の上を運動するように見える(実際には、黄緯が±90°付近の場合はほぼ円運動、黄緯が0°に近づくにつれて細長い楕円となり、黄緯0°では直線上の運動となるが、まとめて「楕円」という用語を用いる)。年周視差の大きさは楕円の長軸の半分の角度で表される。ラジアン単位で測定した年周視差とその恒星までの距離と1天文単位(au)の間には
年周視差(ラジアン)= 1天文単位/距離 = 恒星から1天文単位を見込む角度
の関係があるので、年周視差が測定できれば、三角測量と同じ要領でその天体までの距離がわかる。天文学では年周視差が角度の1秒になる距離を1パーセク(2.0626x105 au)と定義する。

ヒッパルコス衛星は約10万個の星の年周視差を求めたが、その後継機であるガイア衛星は10億個を超える星の年周視差を公表している。


年周視差の原理の解説図
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2023年09月13日更新

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    年周視差
    * 年周視差による天体のみかけの動き(クレジット:国立天文台暦計算室) 。年周視差が角度の1秒になる距離が1パーセクである。
    https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/BBEBBAB9.html