二重パルサー連星
よみ方
にじゅうぱるさーれんせい
英 語
double pulsar binary
説 明
連星を構成する天体が両方ともパルサー(中性子星)として検出されている連星系。現在 J0737-3039ただ一つの連星のみである。先に発見されたパルサー PSR J0737-3039A の自転周期は0.023秒, 後から発見されたパルサー PSR J0737-3039B の自転周期は 2.7秒である。2つのパルサーは重力波放出によって軌道角運動量を失うことで近づき、約85万年後に合体すると一般相対性理論に基づく計算で見積もられている。PSR J0737-3039B と地球との間にPSR J0737-3039A が位置する時、PSR J0737-3039Bから観測される電波パルスに吸収が見られる。これはPSR J0737-3039Aの周囲の磁気圏のプラズマの影響であり、そのプラズマ密度が測定されている。二重中性子星連星も参照。
2020年08月20日更新
この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。
受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。