太陽系外縁天体
よみ方
たいようけいがいえんてんたい
英 語
trans-Neptunian object
説 明
太陽系の天体の中で海王星よりも外側にある天体の総称。単に外縁天体という場合もある。2006年にプラハで開催された国際天文学連合(IAU)総会で定義された。エッジワース-カイパーベルト天体、散乱円盤天体、オールトの雲に含まれる天体を指す。冥王星も含まれる。英語の和訳として海王星以遠天体と呼ばれることもある。太陽系外縁天体は、広い意味では、海王星トロヤ群天体やケンタウルス族天体(木星と海王星の間の軌道を公転する小天体)まで含むこともある。この両者は、cis-Neptunian object(海王星以内天体)と呼ばれており、英語では区別されている。
太陽系外縁天体のうち大きなものは「冥王星型天体」(英語ではPlutoid)と命名された。2019年2月現在、冥王星型天体は、冥王星、エリス、マケマケ、ハウメアの4つである。2006年のIAUプラハ総会での太陽系天体の定義に関しては以下を参照。惑星も参照。
日本学術会議対外報告
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-20-t35-1.pdf (第一報告:2007年)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-20-t39-3.pdf (第二報告:2007年)
国立天文台アストロトピックス
https://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000304.html(2007年)
https://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000387.html(2008年)
2022年01月31日更新
この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。
受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。