すばる望遠鏡
よみ方
すばるぼうえんきょう
英 語
Subaru Telescope
説 明
アメリカのハワイ島のマウナケア山頂(標高4205 m)に日本の国立天文台が建設した経緯台方式の光学赤外線望遠鏡。直径8.2 m、厚さ20 cmの主鏡はコンピュータ制御された261本のアクチュエータで裏面から支持され、望遠鏡を傾けたときに生じる主鏡の歪みを補正して、常に理想的な形に保たれている。この方式を能動光学と呼ぶ。望遠鏡周辺の空気の乱れを抑え星像の劣化を最小限にするため、円筒形のドーム形状が採用され、ドーム内部は昼間から夜間気温に空調されている。1999年のファーストライト後、8つの第一世代観測装置を立ち上げ、遠方宇宙の銀河の探査観測や太陽系外惑星の観測研究などで世界的成果を挙げている。広視野カメラHSCを備えた主焦点を有することが、他の8m級望遠鏡にないユニークな特長である。ファーストライト当時から稼働していた主焦点カメラ(シュプリームカム)が、2017年に役目を終え、2012年からは後継機の超広視野カメラ(ハイパーシュプリームカム:HSC)が稼働している。
ホームページ:https://subarutelescope.org/jp/
マウナケア山頂の夕暮れ、観測をスタートする「すばる望遠鏡」
提供:NAOJ https://youtu.be/KCfdiriOFj8
進化を続けるすばる望遠鏡
https://www.youtube.com/watch?v=4Je--MqBtL8
2024年08月14日更新
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