ガス星雲
よみ方
がすせいうん
英 語
gaseous nebula
説 明
星間物質が周辺より高い密度で集まり、明るく輝いたり、あるいは光を吸収して黒く(暗く)なったりして、雲のように見える天体を一般的に表す言葉。星雲という名前だが星ではない。また、ガス星雲の種類として暗黒星雲があるが、ダークマター(暗黒物質)とは全く関係がない天体である。
電離ガスが自ら発光している星雲(電離水素領域と惑星状星雲)を輝線星雲あるいは発光星雲、ガス中のダスト(塵)が近くにある星の光を反射・散乱して光っている星雲を反射星雲、その両者をまとめて散光星雲と呼ぶことがある。電離水素領域は高温の星の周りの星雲でHα線がとても強い。惑星状星雲は、高温の白色矮星を取り巻く膨張する電離ガスである。望遠鏡の性能が十分良くなかった時代に、表面輝度の高い惑星のように見えたので(歴史的に)惑星状星雲という名前がついているが、惑星とは関係ない。暗黒星雲は、ガス中に含まれるダストが背後から来る光を遮るので、天球上で暗黒の領域として観測される。ただし、暗黒星雲は暗黒物質(ダークマター)とは全く関係ない。超新星残骸もガス星雲に含める場合がある。
2024年01月07日更新
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