ヤーキス天文台
よみ方
やーきすてんもんだい
英 語
Yerkes Observatory
説 明
アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミシガン湖のほとり、ミルウォーキー南西のウイリアムズベイにあるシカゴ大学の天文台。1892年にシカゴ大学に職を得たヘール(G. E. Hale)が、シカゴの鉄道王ヤーキス(C. Yerkes)から資金援助を受け1897年に40インチ(102 cm)の屈折望遠鏡とともに天文台を開設した。光学技術者クラーク(A. Clark)の製作したこの望遠鏡は、1908年にウィルソン山天文台の60インチ望遠鏡ができるまで、世界最大であり、現在でも屈折望遠鏡としては世界最大のものである。このほかに、41インチと24インチの反射望遠鏡などがある。望遠鏡で観測するだけの場所でなく、研究者も常駐する研究所としての天文台の草分けといえる。20世紀中頃まで、世界の天文学の中心地の一つであった。
しかしシカゴ大学は2018年10月1日をもって、ヤーキス天文台を閉鎖することを決定した。望遠鏡は教育研究目的に随時利用し、収蔵された大量の写真乾板は研究者向けには利用可能にするとのことである。
2020年5月1日にヤーキス天文台の所有権はシカゴ大学からヤーキス未来財団(Yerkes Future Foundation)に移行した。
ホームページ:https://www.yerkesobservatory.org/
2020年12月16日更新
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