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塔望遠鏡

 

よみ方

とうぼうえんきょう

英 語

説 明

高い塔を立てて、その上に天体追尾の機構を設置し、塔の中に設けられた光学系によって集光する形式の望遠鏡のこと。主に太陽観測に用いられる。塔を用いるのは、長い焦点距離を取るためと望遠鏡を固定して安定化させるため、さらには地表付近の乱流によってシーイングが悪化するのを防ぐためである。長い焦点距離によって、太陽面を大きく拡大して観測できる。塔望遠鏡の焦点面は地表付近に設けられることが多く、さらに焦点面から先には大型の高分散分光器が置かれ、太陽スペクトルの超精密分光に用いられる。天体追尾機構としてはシーロスタット(ヘリオスタット)が一般的に用いられる。

2018年08月29日更新

関連画像

ウィルソン山天文台の150フィート(45メートル)太陽塔望遠鏡。150フィートというのは、塔内に設置された屈折望遠鏡の焦点距離を指す。太陽塔の地上からの高さは約53メートルである。塔頂にあるドームの中にシーロスタットが設置され、太陽光を塔の中に導いている。風による振動を避けるため塔は二重構造になっている。
http://obs.astro.ucla.edu/images/tower1.jpg