超新星残骸
よみ方
ちようしんせいざんがい
英 語
supernova remnant
説 明
超新星爆発の後に残された星雲状の天体。英語名から作った略語のSNRと表記されることもある。爆発時に吹き飛ばされた恒星の外層は高速で膨張して、周囲の星間物質(星間ガス)との間に衝撃波を形成し、ガスが高温に加熱されて、数万年にわたり光り輝き続ける。球殻状の表面のみが光るシェル型、内側も光る中心充満型(超新星爆発の後に残された中性子星がパルサーとしてエネルギー源となっているものをパルサー星雲あるいはプレリオン(plerion)と呼ぶ)、および複合型に分けられる。
電波から(ときには)ガンマ線まで、広い波長で熱放射および非熱的放射を行っている。衝撃波加速により粒子が高エネルギーまで加速されているためとされ、宇宙線の起源となる天体として有力な候補である。超新星残骸として有名な「かに星雲」はパルサー星雲でもある。
X線源、ガンマ線源も参照。
2024年02月28日更新
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