SPICA
よみ方
すぴか
英 語
SPICA
説 明
2030年前後の打ち上げを目指して、日本、ヨーロッパ各国、カナダ、アメリカなどが共同で開発を進めていた宇宙赤外線望遠鏡。Space Infrared Telescope for Cosmology and Astrophysics(宇宙論と天体物理学のための宇宙赤外線望遠鏡)の頭文字を取ってこの名前がついている。全体を絶対温度8 K(-265℃)に冷却した口径2.5 mの赤外線望遠鏡に中間赤外線から遠赤外線まで観測できる装置を搭載して、地球-太陽系のラグランジュ点L2(地球からの距離150万km)周辺の軌道に、日本のH3ロケットで投入される予定であった。
ESAとJAXA/ISASによる国際共同ミッションとして、ESAがプロジェクト全体を取りまとめて望遠鏡やサービスモジュールを開発、日本ではISASを中心に、主にペイロードモジュール、冷凍機、中間赤外線観測装置を開発する予定で、日本は戦略的中型計画相当の300億円、ESAは「コスミック・ビジョン」中型ミッション相当の5億5千万ユーロを、それぞれ分担する見込みであった。しかし、2020年7月にESA側のコスト超過が発覚したことから計画全体の見直しが検討され、紆余曲折を経て同年10月、SPICAをESAの中型ミッション5号機選定候補から取り下げる、という決定が下された。
参考:https://www.isas.jaxa.jp/topics/002469.html
ホームページ:http://www.ir.isas.jaxa.jp/SPICA/SPICA_HP/index.html
2025年01月08日更新
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