シュバルツシルト, カール
よみ方
しゅばるつしると,かーる
英 語
Schwarzschild, Karl
説 明
カール・シュバルツシルト(Karl Schwarzschild;1873-1916)は、ドイツの天体物理学者(シュワルツシルト、シュヴァルツシルトとも表記)。フランクフルトに生まれ、シュトラスブルグ大学、ミュンヘン大学で学び、1891年に学位を取得した。1901年にゲッチンゲン大学天文台長、1909年ポツダム天体物理学天文台長に就任した。天体観測の分野では、写真観測による光度測定の標準化を行ない、天体物理学では、スペクトルの吸収線の理論(シュスター=シュバルツシルトの恒星大気モデル)を発表、銀河系天文学の分野では、恒星の運動の楕円体型速度分布を提唱した。特に有名なのは相対論的宇宙論の分野で、アインシュタインが一般相対性理論を発表して間もない1915年に、アインシュタイン方程式の厳密解(シュバルツシルト解)を求め、ブラックホールの半径を示すシュバルツシルト半径の理論を提出するなど、多くの分野で優れた業績を残した。第一次世界大戦に従軍してロシア戦線に参加、そこで病気になり、1916年ポツダムで死亡した。42歳であった。
参考:https://mathshistory.st-andrews.ac.uk/Biographies/Schwarzschild/
2024年02月12日更新
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