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ロスランド平均不透明度

 

よみ方

ろすらんどへいきんふとうめいど

英 語

Rosseland mean opacity

説 明

光の振動数に依存する吸収係数を、振動数に対して平均をとったもの。熱の輸送率に対する平均をとるために、プランク関数の温度微分を重みとして掛け、振動数に対して調和平均をとる。これにより、星内部の放射によるエネルギー輸送は温度勾配で決まる形に書ける。単に不透明度とも呼ばれ、与えられた元素組成に対して密度と温度の関数として変化し、高温で低密度の環境では電子散乱による不透明度が卓越し、より低温かつ高密度では電子の自由-自由遷移(制動放射)、束縛-自由遷移束縛-束縛遷移(線吸収)過程などが寄与する。

2019年12月16日更新

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    *標準的な元素組成に対するロスランド平均不透明度。
    斎尾英行「恒星の内部構造と進化の基礎論」、シリーズ現代の天文学第7巻、野本・定金・佐藤編『恒星』3章 図3.3(日本評論社)
    *不透明度に対する電子散乱、電子の自由-自由遷移(制動放射)、束縛-自由遷移、束縛-束縛遷移(線吸収)過程などの寄与。
    斎尾英行「恒星の内部構造と進化の基礎論」、シリーズ現代の天文学第7巻、野本・定金・佐藤編『恒星』3章 図3.4(日本評論社)