プトレマイオス
よみ方
ぷとれまいおす
英 語
Ptolemaeus, Claudius
説 明
プトレマイオス(Ptolemaeus;c.90 - 168)は古代ギリシアの天文学者・地理学者。英語ではトレミー(Ptolemy)とも呼ばれる。天動説に基づいた著書、『アルマゲスト』は永く天文学の権威として読まれた。エジプトのアレクサンドリアに国立研究所のムセイオンがあり、そこで三角法などの幾何学を応用し地球中心説(天動説)の総合体系をつくった。
惑星の順行や逆行などの見え方は、中心が地球とは少しずれた導円(離心円)と、導円の上に中心のある周転円を組み合わせて説明した。周転円の半径などは観測に合うように決めた。惑星の運動をよりよく表現するために、導円の中心に対して地球と対称な位置にエカントと名づけた仮想的な回転中心を導入した。地球が不動であることは物理学的考察によって主張している。アリストテレスの天球論と組み合わされてプトレマイオス-アリストテレス体系と呼ばれた。他の著作に、占星術をまとめた『テトラビブロス』、また経緯度線入りのプトレマイオス世界地図がある。
『アルマゲスト(Almagest)』は『天文学大全』とも訳されるが、本来の書名はギリシャ語で『Μαθηματικὴ Σύνταξις』(Mathematike Syntaxis:数学全書)である。通称として『Ἡ Μεγάλη Σύνταξις』(He Megale Syntaxis:大全書)が用いられており、アラビア語に翻訳された際に付いた定冠詞Alがそのまま残り、Syntaxisが省略されて『Almagest』(The-greatest:最大)になった。
参考:https://mathshistory.st-andrews.ac.uk/Biographies/Ptolemy/
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/A5A2A5EBA5DEA5B2A5B9A5C8.html
2024年03月20日更新
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