並列計算機
よみ方
へいれつけいさんき
英 語
parallel computer
説 明
複数の処理ユニットをもつ計算機。フリン(M. Flynn)の分類では、命令列が複数かどうか、データ列が複数かどうかで計算機は SISD, SIMD, MISD, MIMD の4種になるが、近年の並列計算機のほとんどは命令が1つで複数データを処理する SIMD か複数命令で複数データを処理する MIMD、あるいは両方を組み合わせたものである。さらに、それぞれの処理ユニット(プロセッサ)が物理的、あるいは論理的に単一のメモリ空間を共有する共有メモリ並列計算機と、処理ユニットごとに別のメモリやメモリ空間を持つ分散メモリ並列計算機に分けることができる。
プロセッサが1000を超えるようないわゆる超並列計算機は、ほとんどのものがMIMD型分散メモリ並列計算機になる。1990年代中頃までは各メーカーの独自開発のプロセッサを独自開発のネットワークで結合したものが多かったが、それ以降はインテルが開発した標準的な x86 アーキテクチャのプロセッサをイーサネット、インフィニバンドなどの標準的なネットワークで結合した PC クラスタと呼ばれるシステムが主流になっている。
2018年03月12日更新
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