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軽元素

 

よみ方

けいげんそ

英 語

light element

説 明

ビッグバン元素合成において創られる元素。ビッグバン後約1秒から約10分までの初期宇宙で生成される水素(1H)(もともとあった)、重水素(D=2H)、三重水素(トリチウム:T=3H)、ヘリウム(3H, 4He)と、微量のリチウム(7Li)とベリリウム(7Be)を指す(元素記号の左上の数字は質量数)。ただし、放射性元素(不安定元素)であるT (半減期12.3年)と7Be(半減期53日)はそれぞれ、3Heと7Liに放射性崩壊する。従って、ビッグバン元素合成の後に残る安定元素(の原子核)は、H、D、3He、 4He、7Li である。
これに対して恒星の中で生成される炭素(12C)とそれより重い元素を重元素または金属と呼ぶ。ただし、「重元素」は水素とヘリウムより重い元素全てを指す場合も多いので注意が必要である。

2022年01月23日更新

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    * 元素の周期表
    望月優子「元素の起源」、シリーズ現代の天文学第1巻、岡村・池内・海部・佐藤・永原編『人類の住む宇宙』第2版 3章 図3.2(日本評論社)