カミオカンデ
よみ方
かみおかんで
英 語
Kamiokande
説 明
1980年代初めに岐阜県神岡鉱山の地下1000mの場所に建設された水チェレンコフ検出器。3000t の水タンクに948本の直径0.5m光電子増倍管を1m間隔で内面に取り付けた装置であり、荷電粒子が水中の光の速度よりも速く運動した際に発生するチェレンコフ光をとらえる。天体ニュートリノ観測装置としては、SN1987Aからの超新星爆発に伴うニュートリノや太陽ニュートリノ欠損を検出し、建設を主導した小柴昌俊東京大学名誉教授は2002年のノーベル物理学賞を受賞した。本来の目的が陽子崩壊を検出する装置(Kamioka Nucleon Decay Experiment)だったため、この名前になった。1996年からは性能を大きく向上した後継機スーパーカミオカンデに引き継がれた。ニュートリノ天文学も参照。
2021年02月04日更新
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