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星間赤化

 

よみ方

せいかんせきか

英 語

interstellar reddening

説 明

星の光が星間物質中のダストにより吸収や散乱を受け、本来の色よりも赤くなること。一般に波長の短い光ほど吸収や散乱の影響を強く受けるため、色指数が大きくなる。その量はBバンドとVバンドでの星間減光の差、E(B-V)= A(B)- A(V)、によって表されることが多い。単位は等級である。U-B、B-Vの二色図では、星間赤化を受けた星は赤化の量に応じて赤化ベクトル、E(U-B)/E(B-V)~0.7、の方向へ動く。星間減光も参照。

2018年10月03日更新

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    U-B, B-V 二色図における星間赤化の効果。主系列星は歪んだS字型の帯状に分布している(右下部分は巨星と重なっており、巨星の方が多い)。星間赤化の大きい星は右下方向へずれるため、全体的に帯から右下方向へ裾野を引いたような分布になる(Nicolet 1980, A&Ap Suppl., 42, 283)。
    http://obswww.unige.ch/gcpd/ccd01.html