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ホースシュー式架台

 

よみ方

ほーすしゅーしきかだい

英 語

horseshoe mount

説 明

赤道儀の一種。極軸の一方の端を巨大な馬蹄型の軸受けで支える方式で、大型望遠鏡に用いられる。パロマー天文台の5 mヘール望遠鏡で初めて採用された。その後馬蹄型軸受けを赤緯軸近くに持ってくるよう改良され、1970年代の4 m級望遠鏡の架台として広く用いられた。

2021年11月24日更新

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    ホースシュー式架台
    * ホースシュー式架台 
    岡村・家・犬塚・小山・千葉・富阪編『天文学辞典』、シリーズ現代の天文学別巻(日本評論社)p. 395
    原図は前原英夫「星座と望遠鏡」(丸善)
    パロマー天文台のヘール望遠鏡のホースシュー架台
    http://www.astro.caltech.edu/palomar/about/telescopes/hale.html
    1974年に完成した口径3.89 mのアングロオーストラリア望遠鏡(AAT)。ホースシューが赤緯軸の近くにある。
    https://images.datacentral.org.au/